沖縄のオバマはだれ?ソーシャルメディア活用度から見る沖縄のWeb選挙
ソーシャルメディアを活用して2008年に大統領選挙を勝ち取ったオバマ陣営は有名な話。
Youtubeを通じた選挙広告やTwitterなど、SNSツールを駆使し有権者へアピール。クレジットカードによるオンライン献金で成果を上げ、見事当選を果たしました。
そして2014年11月。
インターネットを介した選挙運動が解禁後初となる沖縄の知事選を繰り広げています。
ここで候補者の政策や立場をあれこれ説明してもあれなので、メディア活用度からみた沖縄のWeb選挙の状況をみていきたいと思います。
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ネット選挙解禁後、初となる知事選
検証材料
今回利用するデータは、総務省ウェブサイトのガイドラインに書いてある以下のツールと、WikipediaやGoogleの検索数による基本情報や注目度をみていきます。
ウェブサイト(いわゆるホームページ)
ブログ・掲示板
ツイッター、フェイスブックなどのSNS
動画共有サービス (YouTube、ニコニコ動画 など)
動画中継サイト (Ustream、ニコニコ生放送 など)
その他、今後現れる新しい手段
候補者
左から仲井眞弘多、翁長雄志、下地幹郎、喜納昌吉の4人です。
基礎データ
WikipediaとGoogleの検索数
人気があったり、注目を浴びている人はWikipediaの情報が濃く、Googleの検索数も多い傾向にあります。おおまかな目安にしかなりませんが、以下の結果になりました。
注目すべきは、下地氏のWiki情報が他より多少充実している反面、検索数においては3分の1しかないところ。Wikipediaだとユーザーを意識して自分や賛同者が加筆できますが、検索数は良くも悪くもこれまでの露出度や注目度といったものなので、ある意味面白い結果になっていると思います。
ウェブサイト
続いてWebサイトの設計。
2008年大統領選のオバマ氏におけるソーシャルメディアの最大の戦略は 、公式サイトを充実させたことにあります。
オバマ氏のサイトを見るとわかるのですが、スクロールしていくと支持者のコメントがブログのように表示されていきます。サイト内に支持者同士をつなぐSNSを組み込み可視化することで、個人個人が陣営と一緒に選挙を作り上げているかのような仕組みをつくりました。また、寄付(ドネーション)をわかりやすくトップに表示し、小口献金を募ることで見事選挙資金を集めることに成功しました。
一見シンプルですが、まさに無駄のない戦略的なサイトであることがわかります。
知事選候補者のサイトを見ていきましょう。
まずは仲井眞氏。
バナーが綺麗に配置・整備されたトップページ。
黄色と赤がベースの目立つ発色で、力強いイメージを与えながらも、娘と共演し家族思いの優しい印象も受けます。
翁長氏のサイトは真っ青な海の青色と緑色に、ミンサー柄を取り入れたメニューで仲井眞氏とは対照的な印象を受けます。トップページも第一に政策を押し出し、寄付ボタンも目につきます。
下地氏のサイトはプロジェクトや企画を押し出したサイト設計になっています。
「下地ミキオだけど、質問ある?」のニコ生放送や、MIKIPEDIAという政治や社会のことを下地ミキオが独自の見解で解説する特設ページがあります。下地氏に期待することを書いたボードを持たせた写真を掲載。似顔絵も載せたりして、若い人を巻き込むページに仕上がっています。
喜納氏のサイトは現在リニューアル中らしく、アーティスト活動名である喜納昌吉&チャンプルーズに誘導されます。知事選特設サイトとポップはあるのですが、クリックするとブログに飛びました。Webサイトの作成は間に合っていない(もしくは行ってない)ようです。
Webサイトがある3氏は自分が活用しているSNSを紐付けています。
基本のフォロー数、フォロワー数と、選挙期間内のツイート数の結果はこちら。
※知事選の選挙運動は17日間と決まっているので、10月30日の告示された日から現在までのツイート(内カッコ内はRT)数を計算。
Twitter認証済みアカウントは仲井眞氏と翁長氏。
下地氏はTwitter登録が2009年と一番古株。つぶやき数も選挙前とさほど変化はありません。喜納氏は登録は早くてもあまり使っている様子はなく、これまでのツイート数は300ほど。仲井眞氏と翁長氏に至っては先月の10月にアカウント開設したばかりで、選挙戦を意識しての開設とみられます。
知事選でのTwitter活用度は多少仲井眞氏が優勢ですが、フォロワー数をみると下地氏、喜納氏に軍配が上がりそうです。
フェイスブックページを活用しているのは喜納氏以外の3人。
どの陣営も中身はイベントの報告や応援者の画像が中心。
いいね数を見てみると、仲井眞氏は2,534件、翁長氏は1,720件、下地氏は1,520件を獲得しています。
囲い込んだファン数からいうと仲井眞氏が優勢ではないでしょうか。
動画共有サービス
喜納氏以外はYoutubeを活用しています。
仲井眞氏の場合はYoutubeチャンネルを立ち上げ、政策発表から親族動画、出陣式動画と20以上の動画をアップ。翁長氏も20ほどの動画をあげていますがほとんど1つのイベント内での動画にとどまります。下地氏は個人のアカウントでアップしており、動画数は5つと少なめ。
喜納氏は自身でYoutubeは活用しておらず、賛同者がアップした動画のみ。代わりにツイキャスで生放送しており、アーティストとしての強みを活かしたライブ放送の視聴数は170ほどあります。
下地氏はニコニコ生放送にも定期的に参加しており、学生ボランティアのゆんたく(会話)をネット中継。下地氏に質問できるコーナーでは毎回500人近い視聴者が参加しています。
戦略的に活用しているのは仲井眞氏と下地氏と言えるでしょうね。
Kloutスコアは出る?
ネット上(主にTwitter)での影響力が大きいアカウントわかるKloutスコア。
例えば世界のオバマはさすがの「99」!
支持率は低迷中ですが、影響力ありすぎて限界突破も間近。
日本でいうと、孫さんが「71」なのである程度の基準わわかると思います。
県知事選の各候補者を調べてみましたが、Kloutスコアは出ませんでした。。。
Klout Scoreが算出されなかったということは、単純にKloutに登録されていないということ。わからないのは残念ですが、当たり前に使ってた方がビックリします。
まとめ
SNSのメリットは、情報の受発信者の相互コミュニケーションである「双方向性」。
ソーシャルメディアで選挙を繰り広げる意義は、SNSを経由した支持者間の「水平型」の支援ネットワークづくりがポイントです。
そうでなければ従来の一方通行のメディアと何ら変わらないと思います。
今回のWeb選挙の取り組みはツールは使用しているものの、周りのスタッフからの発信によるもので、残念ながら(ソーシャルメディア上での)有権者との会話はみられませんでした。(下地氏のニコニコ生放送ぐらい)
どの陣営もさほど大差はないですが、戦略的にソーシャルメディアを活用しているのは仲井眞氏と下地氏と言えるのではないでしょうか。年齢で見れば意外にも下地氏とオバマは同級生なので、下地氏が沖縄のオバマということで勝手に決定します。
各候補者のリンクは以下にまとめてあります。
仲井眞弘多
Webサイト(閉鎖) / Twitter (@nakaimavision) (閉鎖)/ Facebook / Youtube
翁長雄志
Webサイト / Twitter (@onagatakeshi102) / Facebook / Youtube / ブログ
下地幹郎
Webサイト / Twitter (@@mikioshimoji) / Facebook / Youtube / ニコニコ生放送
喜納昌吉
Webサイト / ブログ / Twitcasting
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