インセプション好きなら見るべし!時間の概念を考えさせられる『インターステラ―』が面白い
: 2015/11/02 :
約 5 分
ライフ
「インセプション」や「ダークナイト」などを代表作に持つ巨匠、クリストファー・ノーラン監督。
2014年11月より、ノーラン監督が手がける最新作映画「インターステラ―」が全世界で公開されました。作品の設定や伏線が秀逸のこの監督の作品を楽しみにしていたので、早速見てきました。
169分と約3時間の長編でしたが、期待を裏切らない内容の濃い映画でした!
インセプションが好きな人は楽しめる内容だと思いますよー。
(ちょっとネタバレあり)
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インターステラ―ってどんな映画?
舞台は現在より数十年後の未来。
元々エンジニアで優秀なパイロットだった主人公クーパー。食糧不足に陥った世界では不要な人材のため、2人の子供を育てながら農家として働いていました。
砂嵐が頻繁に起こり、作物は疫病に冒され、食糧不足が深刻化。地球の寿命が尽きようとしていた矢先、クーパーの娘であるマーフの身の回りで不可解な現象が起こります。
その超常現象を紐解こうとするうちに、クーパーは人類の運命を左右するパイロットして大役を任され、宇宙へと旅立つことになりました。
この映画のポイント
「SF」×「人間関係」
インターステラ―は直訳すると「星間」。
人間が生存できる星を探すため、宇宙を巡るという壮大なストーリーでありながらも、クーパーとマーフの親子愛や乗組員の人間関係など、SF要素に人間性をうまく盛り込み絶妙なバランスで構成されています。
それぞれの登場人物と彼らの状況にリアリティがあり、感情移入して何度か涙しそうになりました。
インセプションと共通するところ
夢と現実の「間」を巧みに描いた映画「インセプション」。
レオナルド・ディカプリオ演じる主人公コブは、人の夢(潜在意識)に入り込みアイディアを盗む特殊な企業スパイ。精鋭の仲間を集めてターゲットの夢の中へと潜り込みます。
多層化する潜在意識は、層によって時間の進み方が違うように設定されていて、奥へいけばいくほど1秒が(相対的に)長くなります。層ごとでそれぞれの物語が展開しており、長さの異なる時間が刻々と変化しながら同時進行していく様子は、この作品の最大の見所ではないでしょうか。
そしてこの時間という概念を、作品の重要なパーツとして組み込んでいるのが、インターステラ―でもあるのです。
宇宙というテーマに不可欠な「時間」という概念
宇宙へ飛び出し移住可能な星の探索をする主人公。ここで切り離せないのはやはり「次元」の考え方です。時間、重力、相対性理論といった話が度々出てきますが、そこまで専門的に踏み込まないため、自然と話しが入ってきます。
そして、「時間」はここでは重要なキーとなります。
クーパーが最初に訪れた星は、1時間が地球の7年間に相当します。モタモタ作業していると地球に戻って家族と会えなくなるわけです。時は無常で待ってはくれません。やはり予期せぬトラブルが起こり、かなりの時間をここで浪費してしまいます。
果たして地球に戻って家族に会えるのか、物語の中盤で早くも危機に見舞われます。
リアルを忠実に再現する
宇宙を旅するSFだからといって、非現実なことばかり起こるわけではありません。
撮影はリアルを忠実に再現するため、実際の科学がとても深く盛り込まれています。実際に権威ある科学者を迎えて、現在の科学で解明されている内容をしっかり吟味しながら再現しているそうです。後半は伏線の回収のための強引な部分を除いて、現実的に起こりえそうな内容ばかりでした。
リアリティは、作品を本物同様に再現しようとする撮影の工夫からもみられます。
メイキング映像に映っているように、撮影はほとんどCGが使われてないそうです。こういったこだわりが、作風に現れるんでしょうね。
死亡フラグから結末は…?
「必ず帰るよ」
娘と別れの際にクーパーが伝えた、帰るという保証のない約束。愛する家族のために自己犠牲を払いながらも、人間の未来を受け持つ重役を担った彼ですが、もはやフラグしか立ちません。
愛が時間も空間も超えられる
それでも必ず帰ってくると約束した娘との愛情は、やはり強いものです。後半になるにつれ絶望感は増していくのに、何か起こるんじゃないかと期待せざるを得ません。物語の結末は納得いく内容でしたので、もし気になっていたのであれば見に行くことをおすすめします。
Interstellar (インターステラ―)
公式サイト (英語) / 公式サイト (日本語)
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